これは正しいでしょうか？

 正確に言うと、フッ素入りの歯磨き剤を使うとむし歯予防に効果的ですが、ただ単に歯ブラシで歯をこするだけの歯磨きだとむし歯予防になりません。

 もう一つ、

 ②「歯周病の予防には歯磨き剤の選び方が重要である」

 これは正しいでしょうか？

 歯周病の予防に大切なのは歯間まで磨き、歯ぐきをマッサージすることです。つまり、ブラッシング（歯磨き）のやり方が重要です。

歯周病に効果的と謳われているような歯磨き剤を使えば、歯周病の予防に「補助的な」役割はあるかと思いますが、歯磨き剤はあくまで脇役で、主役はなんといっても「歯磨き」です。

ということで、①、②とも正しくありません。

むし歯予防　→　フッ素入り歯磨き剤を使う（歯磨きだけでは予防できない）

歯周病予防　→　歯間まで磨いてマッサージ（歯磨き剤だけでは予防できない）

 が正しい、ということになります。

最近は高濃度（1450ppm）のフッ素入り歯磨き剤も販売されていますので、むし歯になりやすい方などはこういった歯磨き剤をたっぷり使って、うがいの水の量を少なめにしていただくのがおススメです。

そして、歯周病予防には、1日1回以上、つまようじ法ブラッシングで歯間まで磨いてマッサージしてくださいね。

免疫力が高ければ病気にかかりにくいように、歯ぐきが元気だと、歯周病は進行しにくくなります。V7歯ブラシを使ってつまようじ法で磨くことは、コツさえつかめばほとんどの人ができる便利で効果的な予防法です。ぜひ、歯周病菌に負けない、元気で強い歯ぐきをつくってください！

（参考資料）『ボケたくなければ「奥歯」は抜くな」（山本龍生著、青春出版社）